11月に入り、朝晩がめっきり冷え込んできました。本格的に寒くなるこれからの季節、毎日の生活に欠かせないのが体の芯から温めてくれる食材です。東洋医学では「陽」の食べ物と呼ばれるこれらの食材を使った料理で、厳しい冬を乗り切りましょう。

カブ


白色の野菜のカブは、その見た目から雪を連想させるため、俳句では冬の季語として使われています。カブの旬は春(3~5月)と秋(10~11月)の二季があり、前者は柔らかく、後者は甘みが強いのが特徴です。

カブは様々な栄養を含んでおり、根の部分と葉の部分で栄養分に違いがありますが、どちらにも共通して含まれるのがビタミンCです。

このビタミンCには、毛細血管の機能を保持したり、血液を作る主な材料となる鉄分の吸収を促したりするはたらきがあり、冷え性の解消などに効果があるとされています。

お味噌汁や煮物など、温かい料理に用いるのが特におススメです。

ショウガ


ショウガは、体を温めてくれる食材としてよく知られています。漢方でも万能薬として使われることが多いショウガの主成分は「ジンゲロール」。

このジンゲロールは、乾燥や加熱をすることで「ショウガール」という成分に変化します。

ジンゲロールには末端の血流をよくするはたらきがありますが、末端が温まることで冷え性が一時的に改善しても、体の芯から温まらないと根本的な改善にはなりません。

その点、ショウガオールには、芯から体を温めてくれるはたらきがあります。

したがって、冷え性を改善するためには、生のショウガではなく、加熱したショウガを摂取するのがおススメです。

唐辛子


体を温める有効な方法の一つとして挙げられるのが、辛いものを食べること。

唐辛子に含まれる「カプサイシン」という成分は、脳神経細胞に作用し、体を温めるホルモンを分泌します。

血流をよくして代謝を促すはたらきもあるので、一時的に体温を上げるだけではなく、冷え性の根本的な改善にも繋がります。

しかし他方で、カプサイシンには熱を下げる作用もあるのです。

通常、辛いものを食べると発汗しますが、汗は蒸発することで体温を下げます。汗をそのままにしておくと、体が冷えてしまうからです。

そのため、唐辛子のような辛いものは汗だくになるほど大量に食べるのではなく、調味料として適量を料理に加えるような使い方をするのがおススメです。

長ネギ


薬味や添え物としても重宝される長ネギには、「アリシン」という、血流を改善する効果のある成分が含まれています。

アリシンには、血行をよくして体を温める他にも、疲労回復効果や抗菌作用・殺菌作用があるとされています。

便秘や冷え性に効果がある「キチン質」を多く含むエビなど、冷え性に効果がある他の食材と長ネギを組み合わせると、体を温める効果がさらに増します。

日本ではよく、風邪をひいた際に長ネギを使った料理を食べるように勧められますが、これは長ネギが含む成分にのっとった、合理的な方法であるといえるでしょう。

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